本サイトにお越し頂きありがとうございます。
このサイトでは、私自身が心停止となった経験をお伝えしたり、救命法の普及活動について発信をしております。
私自身も救命法の講習を行っております。
今回は、少人数の救命講習を開催しましたので、その模様をお伝えして参ります。
今回の参加者
今回は2名の方に参加頂きました。
ダンサー・役者・コンタクトインプロヴァイザーの手代木花野さん
舞台や、ダンスの講師としても活躍されていらっしゃいます。
会社員の増田咲紀さん。
お二人とも一次救命処置について、興味はありながらも学ぶ機会がなく、今回ご参加いただくことになりました。
参加の理由
手代木さん
- 職業上体を動かす機会が多い
- 心停止はいつ起きてもおかしくないものであるという認識をもっていた
- 普段から急病人に遭遇する機会が多い
- 体育大学の卒業だが、救命法の授業を受けようとしたが人気で受けられなかった
増田さん
- 興味が無いわけではなかった
- 以前、AEDの使い方を学ぶ機会があったが、人数が多く説明を聞くだけで終わってしまったから、今回自分でも使えるようにしたい
- 万が一の際に知っていて損はないものだと思った
講習の内容
救命の連鎖の重要性、胸骨圧迫と人工呼吸、AEDの使い方について、座学と実際に体を動かしてやってもらいました。
胸骨圧迫
強く・速く・絶え間なく、しっかり戻すを意識してやってもらいました。
少なくとも5cm押すのは、女性では結構な力がいるという感想でした。
胸骨圧迫について、詳しく説明した記事です。
復習したい方、一から学びたい方はこちらからどうぞ。
人工呼吸
今回は、ポケットマスクを使った人工呼吸を学んでもらいました。
ポケットマスクをしっかりと傷病者(マネキン)に隙間が無いように押し付けることを意識してもらうと、二人とも簡単に出来るように。
普段からポケットマスクを持ち歩くことは、お二人には現実的ではありません。しかしAEDキットに付随していることも増えてきておりますので、身に着けておくべきだと判断しました。
やってみるとわかるのですが、フェイスシールドよりも難しくないです。
感染防護具として、傷病者と物理的な距離が取れる点で精神的に、そしてテクニカルスキルの面でもポケットマスクを推しております。
人工呼吸に関する記事はこちら。
AEDの使い方
AEDの使い方は、基本的には以下の2つを守れば大丈夫でしたね。
- AEDの電源を入れる
- AEDから流れる音声メッセージに従って行動する
AEDのデモ機に触れる機会が無かったお二人。しっかりとアナウンスに耳を傾け、指示通りに行動が出来ておりました。
シミュレーション講習
これまで学んできたことの復習と、万が一起きてしまったことをへの応用という意味も含め、シミュレーション講習を行いました。
私が傷病者役をやり、手代木さんと二人で講習の後片付けをしている時に突然倒れたというシチュエーション。
手代木さんには、うつ伏せで倒れている傷病者を仰向けにすることや、119番を想定し電話をかけてもらい、とても的確に対応出来ておりました。
心停止と判断、胸骨圧迫をするタイミングでマネキンへ交代。
その後、救助者の応援(増田さん)が来て、胸骨圧迫とAEDの装着を二人で協力して対応。
約10分間のシミュレーションを的確に対応してもらいました。
119番通報の訓練
あなたは119番通報をしたことがありますか?
もちろん訓練ですので、本番と全く一緒というわけにはいきませんが、自分一人だけが救助者の時を想定しておくだけでも対応が変わってきます。
消防の講習では、必ず応援がやってきて、119番通報と、AEDの手配が依頼できます。
(個人的にはこっちのほうがレアケースだと思っています。)
マネキンに服を着せています
シミュレーションを開始する前に休憩時間を取って、その間、マネキンに1枚服を着せておきました。
手代木さんは勘づいていたようですが、増田さんはマネキンが服を着ていることに驚いていました。しかし、実際はアウターのチャックを開けたら裸であるケースのほうが珍しいと思います。Tシャツ一枚も同じですね。
些細なことかもしれませんが、訓練と現場の温度差を無くしていきたいと思っております。
あとから振り返ってみた際にわかったのですが、手代木さんは服を着ていることも、AEDのケースの中に「ハサミ」が入っていることも把握されていました。そのうえで、男性が来ているゆるめのTシャツであれば切らずに捲ったほうが早いと判断したようです。
ご自身で一番早いと思われる選択肢を決めて、見事でした。
何をやるか の選択
今回、仲の良いお二人が一緒に講習を受けたこともあって、講習の序盤、増田さんが手代木さんに話していました。
「たぶん、私は(万が一の際に)胸骨圧迫できない。」
「AEDは持ってくるから、胸骨圧迫は任せた。」
それに対し手代木さんも「わかった。」と回答されていました。
事前に役割分担を決めておくのも非常に重要なことです。現場では高い確率でパニック状態になりますので、通常出来る判断も疎かになってしまうことも考えられます。
その役割分担の通り、増田さんは(AEDを持ってくる役はこちらで指名しました)AEDをもってきて、AEDの電源を入れ、アナウンスを聞き、指示に従い行動してくれました。
今回は訓練なので、「参加しない」選択肢はありませんでしたが、
街中で遭遇した傷病者に対して善意の第三者として救助に携わるのであれば、「参加しない」という選択肢も、本来は選ぶことが出来ます。(自分自身及び周囲の人の安全が確保できないと判断したわけです)
増田さんは自分が携われる一次救命処置は「AEDを探してもって来ること」までと判断されました。
きっと119番通報もできるでしょう。
現実にはAEDだけでは救えないケースもあると思いますが、家族やどうしても助けたい人の場合には今回学んだ胸骨圧迫や人工呼吸をはじめとする思いだして行動に移してもらえればと思います。
振り返り
シミュレーションを行った感想、疑問点を伺って、それに回答をしました。
内容は一部既にふれておりますので割愛致します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は少人数の救命講習について内容をお伝えしました。
最小1名から受講可能です。マネキンやAEDデモ機に触れる機会が多く、胸骨圧迫や人工呼吸の技術の向上が見込めます。
また講習の最後にシミュレーションを行うことで、技術以外の認知スキルについても、何が足りていないか気づくキッカケになります。
もちろん企業や団体でのお申込みも可能です。
気になった方は以下のリンクからお問合せをお願いします。
(アドライフのホームページに遷移します)
また、シミュレーション救命講習開催にあたっての
無料個別相談会を開催することにしました。
日時 2020年2月4日(火)10:00
会場 東京都渋谷区代々木(詳細は以下リンクより)
こちらのリンクからお申込みします。
限定1組です。お早めに。
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またタイミングを見て開催しますね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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